メカニカルシールの超硬摺動材に破損が見られたことを報告します。
このような焼き付きによる破損は、主に以下の原因によるものです。
ドライ運転:液体が摺動面に存在しない状態での運転は、潤滑膜の不在により摺動面の焼き付きを引き起こします。
締切運転:ポンプが閉塞状態で長時間運転されると、摺動面の温度が上昇し、焼き付きの可能性が増します。
摺動面の荒れ:空運転や不適切なメカ注水により摺動面が荒れ、焼き付きが生じやすくなります。
異物の噛み込み:粒子状の異物が摺動面に入り込むことで、レコード盤のような損傷が生じ、焼き付きの原因となります。
摺動面の偏摩耗:メカニカルシールの不適切な取り付けや固定環の傾きによる偏摩耗も、焼き付きを引き起こす一因です。
これらの問題を回避するためには、適切な運転条件の維持、定期的なメンテナンス、摺動面の清掃、及び潤滑状態の確認が不可欠です。
さらに、摺動材の選定やシール設計にも注意を払う必要があります。
状況に応じた適切な対策を行うことで、焼き付きによる破損を防ぐことができます。