技術コラムVol.024 漏れ原因の発生率を円グラフで見る
メカニカルシールの漏れ原因の大部分は、メカニカルシール自体ではなく、他の要因にあることが明らかになっています。実に80%以上の漏れ原因がメカニカルシール以外の要因に該当します。例えば、ポンプのオペレーションミスや、取付け機器の不具合、更には、メカニカルシールの補助機器や周辺機器にト
メカニカルシールの漏れ原因の大部分は、メカニカルシール自体ではなく、他の要因にあることが明らかになっています。実に80%以上の漏れ原因がメカニカルシール以外の要因に該当します。例えば、ポンプのオペレーションミスや、取付け機器の不具合、更には、メカニカルシールの補助機器や周辺機器にト
漏れ状況は突発的、徐々に増える、起動時の多量漏れ等があります。漏れ量は極微量から多量まであり、漏れ原因を推察には、メカニカルシール分解時の状況や過去の運転実績との比較が役立ちます。
静圧試験時であれば、オペレーションミスや取付け機器の不具合、運転開始 (数分後)であれば、空運転や吸込み不良、(数ヶ月後)であれば、摺動面の摩耗や異物付着、(数年後)であれば、経年摩耗による寿命が推察されます。
軸封装置のことを総称して、シールと呼びます。シールの中には、パッキンとガスケットがあり、混同されることが多いです。正しくは、動的シールをパッキン静的シールをガスケットに分類することが出来ます。動的(動く部分をシール)静的(動かない部分のシール
メカニカルシールのシール性を安定させるには、取付精度と同じく重要になるのが、据え付け条件になります。注意事項・機器が振動を吸収できる・基礎が安定している・カップリングの直角度・配管の負担有無などが挙げられます。