技術コラムVol.031:メカニカルシールの形式分類 – 取付け位置
メカニカルシールは、機器の軸封部(スタフィングボックス)内側に取り付けられるものを「インサイド形」外側に取り付けられるものを「アウトサイド形」と呼びます。インサイド形は、摺動面が流体側に面しており、外部への漏れを最小限に抑えるのに有利です。アウトサイド形は、摺動面が外部に面しており
メカニカルシールは、機器の軸封部(スタフィングボックス)内側に取り付けられるものを「インサイド形」外側に取り付けられるものを「アウトサイド形」と呼びます。インサイド形は、摺動面が流体側に面しており、外部への漏れを最小限に抑えるのに有利です。アウトサイド形は、摺動面が外部に面しており
メカニカルシールの形式分類の一つに、スプリングの位置による分類があります。スプリングが回転環側にあるものを「回転形」、固定環側にあるものを「静止形」と呼びます。回転形はスプリングが軸と一緒に回転し、シールユニット全体を軸に固定する構造が多く、高速回転時の運転安定性に優れます。
メカニカルシールに使用される主要な材料は、主に摺動材、二次シール材、金属材の3種類です。これらの材料の選定は、メカニカルシールの性能に大きく影響します。摺動材にはカーボン、SiC(炭化ケイ素)、超硬合金などが一般的に使用され、機械的強度、耐圧・耐変形性、自己潤滑性、耐摩耗性などが求
メカニカルシールの性能を決定するためには、様々な要素を考慮した設計が必要です。基本的な設計項目として、摺動面に作用する力、バランス比 (K)、摺動面圧 (Ps)、PV値 (MPa・m/sec)、トルク, 摺動発熱量, フラッシング流量などがあります。バランス比は、シール流体圧力が摺
メカニカルシールは、主に摺動環(回転環と固定環)の対向する摺動面で流体の漏れを制御します。基本的な構造には、この回転環と固定環に加え、二次シール、スプリングなどが含まれます。回転環と固定環は、ラッピング仕上げされた摺動面が互いに接触し、回転または摺動しながら漏れを抑制します。