今回のメカニカルシールは、ダブルメカニカルシールです。
特徴は構成部品のカラーが液側と大気側で共通で、それぞれに1個のカラーが分離されていません。
それでは、少しメカニカルシールの“おさらい”です。
メカニカルシールは、機械で取り扱われる水や油などの流体が機械の外部(大気中や水中など)への漏れを防ぐ役割を果たします。
これにより、環境汚染の防止、機械の運転の効率化、省エネ、さらには機械の安全にも貢献しています。
メカニカルシールは、以下の要素で構成されています:
シールリング:
回転摺動面を有する部分で、シール性を担当します。
二次シール:
シールリングに納まる部分で、VリングやOリングなどがあります。型崩れやはみ出しを防止します。
コンプリング:
二次シールを保持し、型崩れを防ぐ役割を果たします。
スプリングのカラー:
スプリングを保持し、軸との固定を担当します。
ドライブビスとドライブピン:
カラーで受けた回転力をコンプリングやシールリングに伝達します。