ドライ運転でシール面が破損!

メカニカルシールのドライ運転(Dry Running)とは、シール面(シールフェース)が摺動しているときに、シールフェースに潤滑液(通常はプロセス液)が供給されていない状態を指します。

一般的に、メカニカルシールはシールフェースに潤滑液を供給して摺動面の摩擦を減少させ、摩耗を防ぐ役割を果たします。
しかし、時には以下のような状況でシールフェースに潤滑液が供給されない場合があります。

起動時や停止時の瞬間: ポンプや回転機器が起動する直前や停止直後には、潤滑液の供給が不安定になることがあります。
このとき、シールフェースは一時的にドライな状態になることがあります。

シールフェースの潤滑液供給の不安定性: ポンプやシール系統の異常、配管の問題、または潤滑液供給装置の不具合などにより、シールフェースに潤滑液が供給されない場合があります。

メカニカルシールがドライ運転になると、次のような影響が考えられます。

摩擦と熱: 摺動面がドライになると、摩擦が増加し摩耗が進む可能性があります。また、摩擦熱が発生してシール部品の破損や劣化を引き起こす可能性もあります。

シール性能の低下: 潤滑液がない状態では、シールの密封性能が低下し、漏れや損傷のリスクが高まる場合があります。

したがって、メカニカルシールの適切な運転条件を維持するためには、適切な潤滑液の供給が重要です。

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