メカニカルシールのスプリング形式は、シール性能と耐久性を確保するために重要な役割を果たします。
主に2つのスプリング形式があります。
マルチスプリング形：複数の小さいスプリングを円周上に均一に配置します。これにより、均一な圧力分布が得られ、シールの寿命が延びます。プロセスポンプなどで一般的に使用されています。
シングルスプリング形：この形式では、1つの大きなスプリングを使用します。これにより、高濃度スラリーなどの固着による作動不良を回避することができます。モノコイルスプリング形ともいう。
スプリング形式は、スラリー対策や腐食対策などの観点から重要です。
具体的な選択は、使用条件や目的によります。
メカニカルシールは、用途に応じて様々な形式のものが使用されています。
メカニカルシールは、漏れを最小限に制限する働きをする装置であって、漏れを完全に止めるものではありません。
一般的に3~5cc/hrの漏れがあります。
そのため、適切なスプリング形式を選択することは、メカニカルシールの性能と耐久性を最大限に引き出すために不可欠です。
以上、メカニカルシールのスプリング形式についてのお話でした。
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