メカニカルシールは、液体や気体を扱う機器の回転軸や往復動軸における流体の漏れを制御するための重要な構造部品です。
また、外部からの異物の侵入を防ぐ役割も担います。
静止シール(ガスケットなど)に対して、メカニカルシールは動的シールに分類されます。
JIS B 2405:2003規格では「メカニカルシール通則」として定義されており、摺動部には軸方向に動くことができる摺動環(回転環)と動かない固定環があり、互いに接触しながら回転や摺動を行う構造となっています。
その目的は、摺動面間で漏れを最小限に抑えることであり、完全に漏れを止めることは難しいとされています。