メカニカルシールの性能を決定するためには、様々な要素を考慮した設計が必要です。
基本的な設計項目として、摺動面に作用する力、バランス比 (K)、摺動面圧 (Ps)、PV値 (MPa・m/sec)、トルク, 摺動発熱量, フラッシング流量などがあります。
バランス比は、シール流体圧力が摺動面に作用する力をどの程度低減するかを示す重要な指標です。
PV値は、摺動面圧と周速の積で、摺動材の組合せに応じた限界値があり、性能評価に用いられます。
これらの要素は、シール流体の種類・圧力・温度・粘度・回転速度などの運転条件や機器の特性によって大きく変化するため、適切な設計が不可欠です。