技術コラムVol.014 グランドパッキンと比較すると#02
メカニカルシールのイニシャルコストはグランドパッキンより高額ですが、ランニングコストはメカニカルシールを修理することで、抑えることが出来ます。一方、グランドパッキンは、定期的な増し締め作業の負担と、焼き付きを防止するために、運転中は一定量の水を漏らす必要がある。
メカニカルシールのイニシャルコストはグランドパッキンより高額ですが、ランニングコストはメカニカルシールを修理することで、抑えることが出来ます。一方、グランドパッキンは、定期的な増し締め作業の負担と、焼き付きを防止するために、運転中は一定量の水を漏らす必要がある。
メカニカルシールとグランドパッキンを比較して、動力損失が少ない、摺動発熱の発生が少ない、そのため、メカニカルシールの方がシール部(摺動面)は摩耗しにくく、寿命が長くなります。さらには、メカニカルシールの摺動面は再研磨(ラッピング研磨)で修理することが可能です。
メカニカルシールが漏れる原因は、運転初期の漏れ原因としては、『空運転』や『締切運転』による『ドライ運転』が挙げられます。ドライ運転とは?摺動面間にシール対象の液体がない状態(潤滑膜がない状態)のこと。メカニカルシールは『ドライ運転』してしまうと、摺動面が焼き付き破損します。
メカニカルシールの寿命は、ご使用の環境や対象機器によって、大きく異なりますが、一般的な目安は2~3年くらいです。ご使用の環境によっては、5~10年くらい液漏れしないこともございます。メカニカルシールの寿命に影響する要素は、シール対象の種類・圧力・温度・粘度・固形物の有無・スラリー濃
メカニカルシールは消耗品であり、一般的な寿命の目安は2~3年になるので、1年に1回の交換を推奨期間としています。あくまで、予防保全の視点による交換の推奨期間なので、メカニカルシールの寿命ではありません。事後保全(水漏れ確認後に交換)であれば、思わぬ水漏れによるトラブルが発生すること