技術コラム Vol.011 寿命の目安はある?その違いは
メカニカルシールの寿命は、ご使用の環境や対象機器によって、大きく異なりますが、一般的な目安は2~3年くらいです。ご使用の環境によっては、5~10年くらい液漏れしないこともございます。メカニカルシールの寿命に影響する要素は、シール対象の種類・圧力・温度・粘度・固形物の有無・スラリー濃
メカニカルシールの寿命は、ご使用の環境や対象機器によって、大きく異なりますが、一般的な目安は2~3年くらいです。ご使用の環境によっては、5~10年くらい液漏れしないこともございます。メカニカルシールの寿命に影響する要素は、シール対象の種類・圧力・温度・粘度・固形物の有無・スラリー濃
メカニカルシールは消耗品であり、一般的な寿命の目安は2~3年になるので、1年に1回の交換を推奨期間としています。あくまで、予防保全の視点による交換の推奨期間なので、メカニカルシールの寿命ではありません。事後保全(水漏れ確認後に交換)であれば、思わぬ水漏れによるトラブルが発生すること
メカニカルシールの摺動面同士のスキマは、経年劣化の摩耗で広くなります。そうすると、液漏れ量が増加するだけではなく、摺動面同士のスキマには、液中の異物などが嚙み込んだりして、摺動面同士のスキマがマイクロメートルの数値を維持することが出来なくなるので、液もが漏れることになります。
メカニカルシールの摺動面同士のスキマは、0.25~2.5㎛で管理されています。メカニカルシールが精密部品と呼ばれる理由は、摺動面のスキマコントロールにあります。摺動面のスキマは『狭すぎても』『広すぎても』正常なシール性能は発揮できません。
メカニカルシールの摺動面同士は密着しているけど、実は『スキマ』があります。摺動面同士は液体を通すことで『潤滑』するので(漏れ)ます。液体を通さないように『接触』するので(摩耗)します。この矛盾こそが『メカニカルシールの不思議』です。『潤滑と接触』(漏れと摩耗)両条件