メカニカルシールの保全相談

割れたリングを製作し、健全な金属部品を再使用できる場合があります。保持部の損傷と破損の背景も確認して判断します。
落下や異常運転の後、メカニカルシールのリングが割れた。一式の新品しか選べないと思われがちですが、健全な金属部品を生かし、リング単品の製作・交換を検討できる場合があります。破損部品を作り直す判断と、割れた背景の確認を一緒に進めることが大切です。
割れたリングと、再使用候補を分ける
リングの材質や寸法、保持方法、接合部、相手側の摺動面を確認します。割れていない部品でも、変形や腐食、嵌合部の緩みがあれば、そのまま再使用できるとは限りません。
破片、保持部、周辺の部品は、位置関係が分かるように残してください。現物を捨てると、欠損した寸法の復元や破損箇所の確認が難しくなります。
部品製作は、外形寸法を合わせるだけではない
摺動材、仕上げ、保持部との関係、二次シールが密封する部分まで確認します。取付寸法が一致しても、流体、温度、圧力や回転条件に合わなければ代替部品として使えません。
図面がない場合は、現物と機器側の情報から確認可能な範囲を整理します。欠けた部分や過去の改造がある場合は、不明点を残したまま製作条件を確定しないようにします。
同じ割れを繰り返さないための記録
割れが交換直後に起きたのか、運転中の温度変化や液切れの後なのかで、確認する入口が変わります。組立時の衝撃、保持部の状態、熱や運転負荷などを、現物と履歴に照らして調べます。
ジクシールでは、リングの製作と金属部品の再使用を含めた修理範囲を相談できます。一式交換との費用・納期の比較に加え、再組立後の確認範囲もそろえて判断します。
相談前に、分かる範囲でそろえたい情報
- 破片を含むリング、相手面、保持部の現物・写真
- 材質・型式・図面と、機器側の取付情報
- 破損した時点、温度変化、液切れや取付作業の履歴
- 金属部品の変形・腐食、必要日と予備品
割れていない金属部品は、そのまま使えますか?
保持部、嵌合、密封面、腐食・変形の確認が必要です。健全性とリングとの組込み関係を見て、再使用する部品を決めます。
割れた部品と金属ケースを、まとめてご相談ください。