技術コラムVol.022 メカニカルシールの漏れ原因を推察#01
静圧試験時であれば、オペレーションミスや取付け機器の不具合、運転開始 (数分後)であれば、空運転や吸込み不良、(数ヶ月後)であれば、摺動面の摩耗や異物付着、(数年後)であれば、経年摩耗による寿命が推察されます。
静圧試験時であれば、オペレーションミスや取付け機器の不具合、運転開始 (数分後)であれば、空運転や吸込み不良、(数ヶ月後)であれば、摺動面の摩耗や異物付着、(数年後)であれば、経年摩耗による寿命が推察されます。
軸封装置のことを総称して、シールと呼びます。シールの中には、パッキンとガスケットがあり、混同されることが多いです。正しくは、動的シールをパッキン静的シールをガスケットに分類することが出来ます。動的(動く部分をシール)静的(動かない部分のシール
メカニカルシールのシール性を安定させるには、取付精度と同じく重要になるのが、据え付け条件になります。注意事項・機器が振動を吸収できる・基礎が安定している・カップリングの直角度・配管の負担有無などが挙げられます。
メカニカルシールのシール性を安定させるには、取付精度が重要になります。・軸ブレ回転する機械で起こってしまう回転体の振動現象のこと。・同芯度円柱もしくは、円筒のモノの芯(中心)のブレのこと。・直角度基準となる面や線から対象となる面や線が直角であるかどう
メカニカルシールは、液漏れを最小限に制御することはできますが、液漏れを完全に防止することはできません。許容漏れ量は製造者と使用者で協議して決めるものですが、一般的に3~5cc/hrの漏れが目安になります。目に見える液漏れではなく、摺動面同士の摺動発熱により、液体が蒸気化した蒸気が漏