技術コラム

メカニカルシールのスプリングが目詰まり|交換前に確認したい固着とシール水

メカニカルシールの保全相談

付着物でスプリングが固着構造と封水条件を見直す
固形物が付着したスプリングと、分解調査・シール水条件の確認を示す提案イラスト
付着と調査のイメージです。付着物の成分や原因を図だけで断定するものではありません。
付着物・可動部と
シール水を照合

スプリング周辺に付着物があると、可動部の動きを妨げ、摺動面への追従に影響する場合があります。部品を交換する前に、付着箇所、液の性質、運転・停止時のシール水条件を合わせて確認します。

メカニカルシールを交換したのに、短い期間でまた液漏れ。分解するとスプリング周辺に粉や固形物が詰まっている。同じ状態が繰り返されるときは、損傷した部品だけでなく、付着物が入る・乾く・残る条件を調べます。

目詰まりは、スプリングの動きにどう影響するか

一般的な接触式メカニカルシールでは、スプリングなどの働きと流体圧力が摺動面の接触状態に関係します。スプリング周辺や可動部が付着物で固まると、必要な動きが妨げられ、運転中の変化に追従しにくくなる可能性があります。

ただし、付着物が見えることだけで漏れの原因は決まりません。摺動面や二次シールの状態、付着箇所、可動部の動き、漏れ始めた時点を確認し、運転履歴と照合します。

液が乾く・固まる条件と、シール水の履歴を残す

固形分のある液、乾燥すると粉になる液、温度で性質が変わる液では、通常運転時だけでなく停止中と再起動時の状態が手掛かりになります。取り外した時点の写真を残し、どこに付着していたか、漏れの前後に何が変わったかを整理してください。

シール水やフラッシングを使う設備は、その目的、供給・循環状態、圧力・温度・流量、液位、停止中の扱いを型式別の条件と照合します。水量や圧力を一律に増やす対応は避け、プロセスへの影響も含めて検討します。

洗浄で復旧しても、再発条件が残ることがある

洗浄後に可動部が動いても、同じ物が同じ場所にたまる条件が残っていれば、固着が再発する可能性があります。部品を戻す判断と、再発対策の判断を分け、構造・補助系統・運転管理のどこを見直すか整理します。

マルチスプリングの配置や接液状態、付着しにくい構造、洗浄性などが検討対象です。シングルスプリングへの変更が候補になる場合もありますが、万能の対策ではありません。取付寸法、流体、圧力、回転条件などから適否を確認します。

ジクシールは、現物と使用条件から対策を検討

ジクシールでは、取り外したメカの分解・点検と、使用液・運転条件の確認を組み合わせて相談を受けます。付着物による作動不良を疑う場合も、シール水の管理や漏れ経路まで確認範囲を広げます。

公式の改造提案では、乾燥すると粉状になる液とマルチスプリングの作動不良を照合し、構造変更を検討しています。すべての設備で同じ改造が有効という意味ではなく、現物の状態に合わせて修理・構造変更・運転管理を比較します。

相談前に、分かる範囲でそろえたい情報

  • 洗浄前の付着箇所・分解部品の写真
  • 流体名、固形分、乾燥・固化する条件
  • 漏れた時点、停止時間と再起動の状況
  • シール形式、シール水・補助配管の記録

マルチスプリングをシングルスプリングに替えれば解決しますか?

変更が候補になる設備はありますが、固着の原因と使用条件で変わります。付着物、取付寸法、可動部、シール水の条件を確認し、構造変更と運転管理を組み合わせて検討します。

同じ目詰まりを繰り返すなら、原因から。

付着状態の写真と、液の性質・シール水・停止再起動の状況をお知らせください。

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